市からのお知らせ 2018年1月号より
年末年始いかがお過ごしでしょうか。元旦から営業している商業施設が増えたためか、以前のような特別感は薄れたものの、実家に帰ったり、帰省した友人と会ったりと、何かと「故郷」を意識することが多い時期です。あなたは春日のどこに愛着を感じますか。今回は、春日の過去や現在のことが分かる資料を集めた「かすが情報コーナー」から本を紹介します。
野村純一/監修 徳永明子/編 星の環会 Q/388/フ【棚24】
春日市の有名人と言えば「伯賢さん」でしょう。力が強くてよく働き、人の何倍もの仕事をこなす大男。子どもの頃、伯賢さんの頓智の利いたお話を楽しんだ方も多いのではないでしょうか。これは、昔話の楽しみを今の子どもたちにも届けたいという思いで編集された本です。伯賢さんの物語を再現した味わい深い布絵本もあります。
井上孝治/著 河出書房新社 K/748/イ【棚23】
著者は昭和30年から50年代にかけて春日原駅前でカメラ店を開業していました。まだ、あまり舗装されていない道路には水溜りやぬかるみができ、足を汚さないで歩くのは至難の業。自転車の荷台は子どもの特等席。小学校の回転サークルも人気だった。子どもたちの駆ける足音や笑い声までもが聞こえてきそうな写真集です。
野田寿子/著 土曜美術社出版 K/918.6/ノダ【棚23】
女として労働者としての視点で詩の創作を続けてきた著者は、福岡県の県立高校の国語教諭でもありました。授業中に語られる先生の言葉は、教師という立場を超えて人生の先輩の声として、多感な時期の生徒の心に深く響きました。残念ながら、2012年に他界されましたが、この作品集を手に取り、久しぶりの再会を嬉しく感じました。
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