市からのお知らせ 2018年10月号より
物があふれ、何でも手に入る今の時代。しかし、自分にとって愛着のある大切なものは、子や孫、またその先までずっと残しておきたいものです。それらを自分で修理したり、その道のプロに任せたり。さまざまな修理と復元を通して物を大切にする気持ちを改めて考えてみませんか?
美篶堂 ほか/著 河出書房新社
本の構造の基本から、使う道具、修理に使う糊の作りかたなど、写真と図で説明されており初めてでも分かりやすいのがポイント。自分の好みに仕立て直し、特別な1冊を作ってみるのもオススメです。眠っている宝物(本)の修理、リメイクに挑戦してみませんか?
足立紀尚/著 ポプラ社
様々な「修理」に携わっている人達の現場の声をまとめた本。対象や内容は多様で、めがねや、仏像など普段何気なく目にしているものが驚きの方法で修理、復元されています。本書のなかで「修理したことが気づかれると失敗」など職人たちのこだわりが見える部分がとても印象的です。
国立歴史民俗博物館/編 吉川弘文館
東日本大震災で被害を受けたのは人や家だけではありません。その地の歴史・文化資料もその1つです。文化財レスキュー活動を行う中で、被害状況の確認から人員の確保、修繕に必要な道具の準備、資料の一時保管場所など様々な問題に直面します。カラーの写真付で当時の修繕の様子が伺えます。
※ホームページ内で使用する本の表紙写真は、出版社の許諾を得て使用しています。