市からのお知らせ 2018年7月号より
今年の「海の日」は7月16日です。「海の日」と聞くと、子どもの頃はまっさきに夏休みを連想したものでした。楽しい夏の象徴のような、真っ青な海と真っ白な入道雲。なかなか暑い海辺へは行かなくなってしまった方も、本の世界でもう一度訪れてみませんか。あなたの思い出のなかの海にも、新しい発見があるかもしれません。
奥谷喬司/監修 学研教育出版
サブタイトルは「海辺で見つかる『小さな宝もの』ガイド」。宝石のような貝殻の写真は眺めているだけでもうっとりしますが、不思議な形や色鮮やかな貝殻が日本の浜辺でも採取できると知って驚くはずです。さらに、貝にまつわる古今東西の豆知識も収録。コンパクトながら、大人も子どももわくわくさせてくれる一冊。
畔柳昭雄/著 中央公論新社
夏の行楽といえば、海水浴を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。今ではレジャーとして定着した海水浴ですが、明治中頃までは民間療法の一つだったことや、大正時代には男女の混浴が禁止だったことをご存知ですか。夏の風物詩の知られざる文化史です。
よしもとばなな/著 ロッキング・オン
今年も泳がせてくれてありがとう。今年もこの海があってくれて、ありがとう。実家に帰った「私」は、さびれてしまった故郷で、大好きなカキ氷の店を開店します。著者の第二の故郷と言える西伊豆・土肥が舞台の、海辺に住んでみたくなるような一冊です。版画家・名嘉睦稔とのコラボレーションも素敵。
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