2020年度より、市報への掲載が偶数月のみとなったため、
今後「時の話題」ページの更新は2ヶ月に1度です。
市からのお知らせ 2020年8月号より
夏になるとなぜか読みたくなる怖い話。読後はひとり過ごす部屋の隅に、あるいは風できしむドアの陰に何かが潜んでいるような気がします。寝苦しい夜にぴったりの3冊で、猛暑を吹き飛ばしましょう。
せなけいこ/さく・え 福音館書店
暗闇の中をおばけが子どもを連れ去る様子はインパクト大ですが、意外にも著者のせなさんは「おばけに会えるなら寝ないで待ちたい」と語っています。でも怖いものは怖い!子どもの頃のそんな気持ちが甦る本です。
坂口安吾/原作 近藤よう子/漫画 岩波書店
飛騨随一の大工の弟子である耳男は、長者の一人娘の夜長姫のための仏像作りを命じられます。長者の屋敷で見たものは・・・。
坂口安吾の代表作に登場する美しくも恐ろしい姫を、シンプルな線で見事に再現した傑作です。
吉村昭/著 新潮社
大正4年に実際に起きた羆による獣害を下敷きに描かれた小説です。次々と開拓民達を餌食にする巨大な羆、それによる人間のパニック。読み終わった後、窓の外に羆の気配を感じて思わず振り向いてしまいました。
※ホームページ内で使用する本の表紙写真は、出版社の許諾を得て使用しています。