2022年度より、市報への掲載が奇数月になりました。
新着本のなかから、司書のおすすめ本を3冊ご紹介します。
市報かすが 2023年1月15日号より
かきもち/著 翔泳社
「ノーベル賞がすごいのは分かるけど、実際何に役立っているの」そんな疑問に答えるべく、心臓病などの早期発見につながる心電図の仕組み、リチウムイオン電池の発明などの事例から、ノーベル賞を受賞した研究と私たちの生活の関わりを紹介します。科学に詳しくない人でも、イラスト付きで楽しく読むことができます。将来受賞しそうな研究も掲載されていて、知的好奇心をくすぐる一冊です。
大谷智通/著 旬報社
ウシのげっぷの正体は、二酸化炭素の何倍もの温室効果があると言われるメタン。世界中で15億頭もいるというウシが発するメタンの削減が、温暖化対策の大きな鍵となっています。メタンを減らす研究の中、日本の研究者が見つけた意外な食べ物の殻とは。地球温暖化対策の最前線を追った実話です。
志賀健司/著 緑書房
フライドチキンを食べ終わったあとに残った骨と、身近に手に入る素材を使って骨格標本を作ってみましょう。学芸員である著者が、博物館で展示されるような本格的な骨格標本の作り方を伝授します。標本づくりを通して、恐竜と鳥の共通点や、進化と骨の基礎知識も学ぶことができます。ルビ付きなので、小学校高学年ぐらいから挑戦できます。
※ホームページ内で使用する本の表紙写真は、出版社の許諾を得て使用しています。