2022年度より、市報への掲載が奇数月になりました。
新着本のなかから、司書のおすすめ本を3冊ご紹介します。
市報かすが 2023年9月15日号より
ピエロ・マルティン/著 朝日新聞出版
革命が生んだ長さの定義「メートル」。太陽と音楽が育んだ時間の流れ「秒」。水瓶から原爆に至る重さの悲劇「キログラム」…。世界基準となった7つの単位の物語を物理学の世界的権威が余すところなく解説します。誰が計測しても同じ結果になるというシステムが、いかに人類の発展に貢献してきたかを感じとれる1冊です。
深澤遊/著 築地書館
枯れて倒れた木を片付けてしまうのはもったいない!枯木を尋ねて世界中の森を巡った著者が、その魅力を伝えます。命を終えた木々の表面・幹の中・分解の過程で繰り広げられる、生き物たちの活気あふれる営み。この本を読めば、見かける倒木が単なる燃料ではなく、多種多様な生物が泊まるホテルのように思えてきます。
橋本愛喜/著 KADOKAWA
身近なのに知らないことだらけのトラックドライバーという職業。経験者ならではのあるあるネタや、車内での意外な日常などを描きます。物流業界における2024年問題や理不尽だらけのルールに振り回されながら、それでもトラックを降りない理由とは?ドライバーの実情をつづった辛口痛快エッセイです。
※ホームページ内で使用する本の表紙写真は、出版社の許諾を得て使用しています。